2008年7月30日 (水)

旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。

旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。/萬屋直人(電撃文庫)

 喪失症という謎の病気(病気かどうかすら分かっていない)のせいで滅びようとしている世界を、どうせ滅びるんだからとスーパーカブで旅する男女ふたりの高校生のお話。
 喪失症というのはその人の名前、姿、痕跡などを消し去っていくというもので、主人公ふたりの名前も、「少年」と「少女」としか出てこない。セリフでも、女の子が少年としか呼ばなかったりする。他の登場人物も喪失症にかかっているようで、個人名が一切出てきません。出てきた名前はスーパーカブくらいのもの。

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2008年6月 8日 (日)

ドゥームズデイ・ブック

ドゥームズデイ・ブック/コニー・ウィリス(ハヤカワ文庫SF)

 ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞のSF3賞を受賞したトリプルクラウンな小説。まあ、帯にはダブルクラウンって書いてありましたけど。ローカス賞数に入れないんだっけかしら。
 とまあ、おもしろさ保証済みって感じなので買ってみたのが一年以上前のこと。書評サイトなんかでも高評価でしたので。ただ、内容は全く知らずに買いました。なにも知らない方が面白いと思いまして。それが読み終わるまでに一年ほど放置していた原因なのかなあ。
 いやまあ、読みやすいし、つまらないわけでは全くなかったのですが。いかんせん分厚すぎました。上下巻それぞれ550ページ以上。文庫ですが、重さで少々読む気が薄れます。さらに、前半は比較的ペースがゆっくりめの上に、主人公が病気で状況がさっぱり分からなかったりします。そのため少し読んでは放置、そこそこ読んでは放置という状況が続きました。ちょっと雰囲気も陰鬱でしたしね。
 しかし上巻の終わり頃からスピードアップ。周到に張り巡らされた、けれども結構あからさまに張ってあった伏線が動き出します。そうなると面白くて最後まで一気に読んでしまいました。
 途中、夜も遅い……というか明け方だったので本を置いて寝ようとしたのですが、興奮して寝付けません。続きが気になります。そして灯りがいらなくなったころに読み終わりました。もちろん、読み終わってからもなかなか寝付けませんでしたが。
 読み終わってから考えると、前半のゆっくりとした話の中にも、ひとつとして無駄なものがない印象でした。訳者あとがきにもありましたが、単純なプロットで、大量の文章(原稿用紙換算で1700枚だとか)なのに、まったく薄い感じがしない。恐ろしい。しかも結構読みやすい。下巻が約5時間だったので、100ページにつき1時間ほど。ライトノベル1冊が1時間から2時間で読めるので、大体同じペースで読める計算に。海外SFであることを考えるとかなり読みやすいと思われます。まあ、そんなに数を読んでないけどね。

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2008年3月11日 (火)

TheBook jojo's bizarre adventure 4th another day

TheBook/乙一(集英社)

 夏と花火と私の死体以来、2冊目に読んだ乙一の小説。別人みたいになってるね。って10年以上経ってるから当たり前ですが。そもそも前の小説をほぼ忘れてますが。実は変わってなかったらどうしよう。

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2008年2月24日 (日)

ヒストリエ

 本屋で目について、面白いと聞いていた気がしたので1巻だけ買ってみました。翌日2巻を、その次の日には3巻を、さらに次の日には4巻を買っていました。5巻はまだ出ていないので続きが買えません。くぅ。
 一気に買わなかったのは、買ったら全部読んでしまうから。こういうのは、じっくり少しずつ楽しまないとね。

 これを読むと、奴隷制について考えさせられます。今の価値観で古代のことを計るのはよくないとか、奴隷といってもそれほどひどい扱いはされていないとか、そういった話は分かるのですが、やっぱりよくないよね。奴隷よりも支配者階級のギリシア人の方が蛮族に見えるのだから。奴隷にされたスキタイ人の反乱(ひとりだけど)の格好いいことといったらないですわ。まあ、主人公サイドの人間だからっていうのもあるんだろうけど。
 あと、古代は人の命が軽い感じがしますね。あっさり死ぬ。あっさり殺す。とっても死が身近です。現代以前はみんなこんな感じだったのかもしれないけど。現代でも中国なんかは、まだそんな感じですけど。

 血生臭い感じのところじゃないものでは、オールを無くした船の動かし方とか、主人公が漂着した村での相互関係とかが興味深いものでした。「俺は剣を教えるが、お前はなにをしてくれる?」というような関係です。
 さらに簡素な砦の作り方とか、秘密の通路とか、マケドニア軍の都市包囲後の威圧と雄叫びとかも面白かったですね。って、なんかだんだん血生臭く。
 何はともあれ、早く5巻が出てくれないかなあ。

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2008年2月15日 (金)

fate/ZERO Vol.4[2月14日分の日記]

 結構分厚いのに、いつの間にか読み終わってました。面白かったです。
 ただ、3巻までは序章にすぎなかったのだっ!とかいうのは言い過ぎかと。スペクタクル的な部分は前巻までの方が上だし。まあ、英雄王の宝具のシーンを映像化したら、かなり派手なものになるとは思うけど。初めて知ること、じゃないから多少地味になるのかしらね。とはいうものの、あの宝具あんなに圧倒的だったっけ?
 前巻までより明らかに上回っていたものは、征服王の素敵さ加減でしょうか。言動の一つ一つに涙がにじみます。臣下になりたくなるくらいに。
 あと英雄王も素敵シーンがいくつかありましたね。聖杯の中身に飲み込まれたあとのこととか。好きにはなれないが、尊敬するわ。王の中の王と呼ぶに相応しい感じです。暴君だけど。
 騎士王は、うーん。まあ、本編はまだ先ですし。これから。
 主人公であるところの切嗣は、うーん。壊れちゃいましたね。いやまあ、そりゃ壊れるよな。正義の味方、なあ。正義ってなんだろうね。人を多く救ったから正義、ってのもまた違うんだろうねえ。正義のひとつの形ではあるんだろうけれど。

 それにしても、真の主人公はライダーだったようにしか思えません。負けたけど、一番活躍したし。本編では出てこないから、そう思えるのかしら。って、切嗣も似たようなものか。
 んー、ウェイバーも含めて、成長だったり目的を達成したりしたのが、この一組だけだったからかな。言峰は……よくわからん。幸せになれたのかね。あれは。

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2007年10月12日 (金)

遠まわりする雛

遠まわりする雛/米澤穂信(角川書店)

 古典部シリーズの最新刊。4冊目ですね。今回は短編集です。
 とりあえず順番に3つほど読んでみての感想は、何となくパワーが足りないなと。主人公のモットーである、「やらなくていいことなら、やらない。やらなければならないことは手短に」にはとっても合致しているのですけれど。以前はもっと盛り上がりがあったような気がするのに。
 面白くないわけではないです。雰囲気がいいし。ただ、こんなに緩かったかなとは感じた。
 そう考え、思い返してみると……ああ、前からこのテンションだったね。『氷菓』も最初の方の謎は、そんなに派手なものじゃなかったしなー。短編だということを考慮に入れたらこれくらいかしら。とはいえ、一篇目は珍しく主人公が比較的自発的に動いているのだけど。主人公が自分から動くだけですごいことに思えてくるって素敵。

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2007年10月 8日 (月)

SHI-NO -シノ- 黒き魂の少女

SHI-NO -シノ- 黒き魂の少女/上月雨音(富士見ミステリー文庫)

 ラノベ界三大ロリ小説の一角だとか一部で有名な小説です。11才の女の子がひとり暮らしの男子大学生の家に夕飯を食べるために通って来るという、夢のような怪しい小説です。ロリ系な小説は他にもあるし、それだけだったら別に読まなかったのですが、富士見ミステリー文庫なのにミステリ風味で、探偵役はその女の子で、謎を解いたあと犯人に説教をすると某所で紹介されていたのです。とても見たくなりました。無口でダークで抱きしめれば折れてしまいそうな美少女が、殺人犯(か、どうかは知りませんが)に対してお説教をする。これに心惹かれないでいられましょうか。

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2007年8月28日 (火)

神無き世界の英雄伝

神無き世界の英雄伝/鴨志田一(電撃文庫)

 「ヤンとラインハルトがフェザーン独立のために共闘する話」という説明に惹かれて買いました。楽しそうじゃん。
 読んだ感想としては、劣化銀英伝。まあ、比べる時点で間違ってるのかもしれませんが、比べちゃうよねえ。でも十分楽しかったですよ。それと、上記の説明は嘘じゃなかった。
 世界設定を一言で要約すると、色々不思議技術が発展していて、恒星間戦争ができる世界で艦隊戦をする話です。敵は天才、味方も天才。ちなみに艦隊戦といっても、遠距離攻撃無効な装備があるのでメインは白兵戦(艦船が装備している刀で斬りつけ合い)だったりする不思議。規模がでかいんだか小さいんだか。
 最初遠距離攻撃無効という設定を読んだときは、これはMSが活躍できる!などと思ったけれど、よく読んでみると無理なのね。艦載機すら無理かもしれない。遠距離攻撃を無効にする重力子を使った防御システムは巨大艦しか搭載不可のようだし。それを破るでっかい刀も。MSには小さすぎて搭載不可。小さいからって砲撃が当たりにくいような設定でもないようだしなあ。ああ、でっかいロボなら……意味がないか。まあ、刀があるんだから、戦艦には腕くらいは付いてるのかもしれんが。
 キャラは美少女AI(AL?)とか、天才で妹で軍人で参謀でツンツンしててお嬢様な属性てんこ盛りなキャラがいたりするけれど、萌え要素があるようでないのよね。個人的にはこれくらいがちょうどいい気もするけど。敵のラブロマンスは、それなりにいい感じでしたがー。
 それにしても、電撃文庫でハード方向に寄ったスペースオペラが出るとは驚き。需要あるのかしらね。他にもあったような、無かったような。富士見だったかしら。まあ、SF系統が盛り上がるといいけどなー。そしてボクもいつかSF書きに。

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2007年8月15日 (水)

DDD2

DDD2/奈須きのこ(講談社BOX)

 いろんな意味の最悪で、鬱で、絶望的な小説。でも、寝るつもりだったのに寝られなくて、5時間かけて読んじゃった小説。もしかすると朝日がないと寝られなかったのかもしれないけど。それと、読み終わる前に寝ちゃうと色々考えちゃって夢にみそうで。その場合、怖いより悲しい夢になると思うのです。憂鬱。何とか見ずに済みましたが。
 ちなみに絶望は自分に対してです。こんな小説は俺には書けません。主に精神的な面で。こんなに濃密に、長く、気が滅入る展開を書くことができるのかしらね。まあ、もっと濃密にすることは可能なんだろうけど、この時点で自分が書くことを想像して、心が折れちゃったわよぅ。
 fateなら頑張ればなんとかなるような希望は多少あったのですがー。実際に実現可能かどうかは別にして、確率は0じゃないと思った。で、DDDの場合はそれが0だと感じた。ボクは、やっぱり明るい話が好きです。ツラヌイの出番がもっと増えないかしら。
 でも、fateもそんなに明るい話じゃなかったんだよなあ。桜とかアンリとか琴峰とかバゼットさんとか色々。ゲームだったからなのか、周りが明るかったからなのか。まあ、一応ハッピーエンドにはなるからなのかもしれないし、魔術師っていう非現実感のなせる技なのかもしれない。ああ、あとfateには具体例がそんなになかったような気もする。しかもその具体例が結構身近に感じるものだったりするので、ふぅ。DDDは野球だものなあ。
 まあ、ウダウダとテンションが低いことを書いてきましたが、一晩寝てみると、0だと思っていた可能性が0じゃなくなる不思議。絶対ってないのかもねぇ。きっと、やる気さえあればなんとかなるんだろう。あるいはこれが成長という物か。精神の摩耗という気も、鈍さが増したという気もするけれど。純粋な心を忘れたいような忘れたくないような。あったら痛いが無いと寂しい、そんなもの。
 まとめると、DDDは良質で悪質で悪魔的な野球小説でした。ところで、きのこさんは野球が好きなんでしょうかね? 少なくともかなりの愛憎がないと書けない気がします。ああ、そういった意味でも書けないんだな、この小説。

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2006年10月12日 (木)

狼と香辛料3

狼と香辛料3/支倉凍砂(電撃文庫)

 個人的にとっても楽しいファンタジー世界経済小説第3弾です。
 1と2も感想文を書いていた気がしますが、改めて簡単に説明すると、豊作の神様だったりした狼神の化身賢狼ホロと、やっと一人前になりかけている行商人ロレンスが繰り広げる愛と金にまみれた旅物語です。ちょっと違うか? あと尻尾と獣耳に結構な人が転んでいる模様。わたしは興味はないが、冬は温かそうだよなー。

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2006年9月24日 (日)

クドリャフカの順番

クドリャフカの順番/米澤穂信 (角川書店)

 なぜかクドリャフカの円盤って間違えちゃう、古典部シリーズ第三弾(たぶん)の「クドリャフカの順番」です。間違えるのはボクだけかな。てか、何で間違えるんだろう。ネビニラルの円盤のせいかしら。あのカード使ったことないのに。
 古典部シリーズは、最初の「氷菓」だけ感想を書いてますね。二番目の「愚者のエンドロール」も読んだんだけど、面倒くさくなって書いてない様子。まあ、正直今もめんどくさいけどなっ。楽しかった気持ちが覚めないうちに書くつもりだったのに、次の本読んじゃったからなぁ。ちっぱい。
 んでまあ、いつもどおりネタバレとかあるといけないので続きは隠して。本当に隠れるのかとか、実際にネタバレするかとかはわからないのもいつもどおり。

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2006年7月 4日 (火)

マリア様がみてる 仮面のアクトレス

マリア様がみてる 仮面のアクトレス/今野緒雪 (コバルト文庫)

 マリみての最新刊です。黄薔薇の話と、生徒会選挙の話です。
 相変わらず起伏があるようなないような話ですが、ボクは大好きです。ゆるゆるとー。
 もう意外性を持った結末や、展開になるのが難しいからなー。祥子さまが留年なんかして、「祐巳、もう一度三年生をすることになったの。だから紅薔薇の座は渡せないわ」とか言ったりしたら意外性の固まりではあるけど、やっちゃだめだろうし。同人では許されるけど。
 マリみては、祐巳の卒業まで続くのかしら。それとも祥子さまの卒業かしら。終わるならどっちかだろうなぁ。それでも終わらないと、乃梨ちゃんやら瞳子たちが主人公になって、さらにその下の代が……と永遠に続いたりして。あるいはリリアン大学物語とか。ダメっぽいけど。
 この本でマリみては25冊目か。長いのう。んー、すっぱり終わらせて欲しいような、ゆるゆると長く続けてほしいような。微妙な感じ。

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2006年6月29日 (木)

氷菓

氷菓/米澤穂信 (角川文庫)

 面白いって話を聞いて、探してはいたけれどなかなか見つからなかった小説を、やっと見つけたので読んでみることにしてみました。積み本がまだまだ溜まってるんだけどさ。
 見つかりにくかった理由は、本気で探してはいなかったっていうのと、どうやらレーベルが角川文庫からスニーカー文庫に移動しているらしく(逆かもしれない)、どこに置いてあるのかよくわからなかったから。それ以前に作者名を忘れていたってのが大きいか。米って字しか覚えてなかったもんなぁ。

 さて、本の内容ですが。一言でいえば、「人の死なない青春ミステリ」ってところでしょうか。どこかでそんな風に紹介されていた記憶がありますし。このキャッチフレーズ(?)で読んでみたいと思ったし。

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2006年6月19日 (月)

狼と香辛料2

 この前読んだ狼と香辛料の続編。1巻を読んだときには、いやーいい時期に読んだと思ったけど、2巻を読み終わると3巻がとっても読みたくなる罠。出るかどうかもわからないのに。
 売れてるのかなー。こういう小説は売れてるといいなー。ネタバレするような気がするので続きは隠します。

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2006年6月17日 (土)

地果て海尽きるまで

地果て海尽きるまで/森村誠一 (ハルキ文庫)

 モンゴル帝国を題材にした歴史小説です。期間は初代汗チンギスの誕生から、5代汗クビライが亡くなるまでの130年ほど。クビライということで、元寇もあります。日本も出てきます。メインはチンギス汗だけど。

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2006年6月 8日 (木)

狼と香辛料

 タイトル:狼と香辛料 著者:支倉凍砂 出版社:電撃文庫

 どういう形式で書こうかと模索しつつ、2回目の読書感想文です。
 実際に読み終わったのは結構前だけど、気にせずゴー。飽きっぽい自分は、書こうと思ったものでも時間が経ってしまうと、どうでもいいかと投げ出しちゃったりするものだけど、この小説は面白かったので感想文を書きます。やー、珍しい。

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2006年6月 1日 (木)

喉切り隊長

喉切り隊長 ジョン・ディクスン・カー 著/島田三蔵 訳 ハヤカワ文庫

 読んだ本はなるべく感想文を書いていこうと、カテゴリーも新設して始めてみました。批評とかじゃなく、あくまで感想文。それっぽいこと書くかもしれないけど、感想にすらならないかもしれません。「面白かった」だけとか。それだって感想だと言い張れば言い張れないこともないけれど、さすがにそれは空しいですわね。

 んで、今回読んだのは「喉切り隊長」っていう物騒なタイトルの小説です。舞台は1805年8月のフランス。ナポレオン皇帝の時代。イギリス上陸作戦を決行しようとする直前です。
 皇帝すら陣を張っている、そのフランス軍陣地で「喉切り隊長」を自称する殺人犯が、歩哨を次々と殺害していくというのがこの話の発端です。「喉切り隊長」を見つけ出すように皇帝から命じられたのが、警務大臣フーシェ。フーシェは、先頃捕まえたイギリスのスパイを十分な見張りをつけて犯人究明のために派遣する。そんな話。

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