ドゥームズデイ・ブック
ドゥームズデイ・ブック/コニー・ウィリス(ハヤカワ文庫SF)
ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞のSF3賞を受賞したトリプルクラウンな小説。まあ、帯にはダブルクラウンって書いてありましたけど。ローカス賞数に入れないんだっけかしら。
とまあ、おもしろさ保証済みって感じなので買ってみたのが一年以上前のこと。書評サイトなんかでも高評価でしたので。ただ、内容は全く知らずに買いました。なにも知らない方が面白いと思いまして。それが読み終わるまでに一年ほど放置していた原因なのかなあ。
いやまあ、読みやすいし、つまらないわけでは全くなかったのですが。いかんせん分厚すぎました。上下巻それぞれ550ページ以上。文庫ですが、重さで少々読む気が薄れます。さらに、前半は比較的ペースがゆっくりめの上に、主人公が病気で状況がさっぱり分からなかったりします。そのため少し読んでは放置、そこそこ読んでは放置という状況が続きました。ちょっと雰囲気も陰鬱でしたしね。
しかし上巻の終わり頃からスピードアップ。周到に張り巡らされた、けれども結構あからさまに張ってあった伏線が動き出します。そうなると面白くて最後まで一気に読んでしまいました。
途中、夜も遅い……というか明け方だったので本を置いて寝ようとしたのですが、興奮して寝付けません。続きが気になります。そして灯りがいらなくなったころに読み終わりました。もちろん、読み終わってからもなかなか寝付けませんでしたが。
読み終わってから考えると、前半のゆっくりとした話の中にも、ひとつとして無駄なものがない印象でした。訳者あとがきにもありましたが、単純なプロットで、大量の文章(原稿用紙換算で1700枚だとか)なのに、まったく薄い感じがしない。恐ろしい。しかも結構読みやすい。下巻が約5時間だったので、100ページにつき1時間ほど。ライトノベル1冊が1時間から2時間で読めるので、大体同じペースで読める計算に。海外SFであることを考えるとかなり読みやすいと思われます。まあ、そんなに数を読んでないけどね。
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